リピート率が劇的に変わった「2つの転機」

Patient Retention

リピート率が劇的に変わった「2つの転機」

「お大事に」しか言えなかった僕が、2つのきっかけでリピート率を変えた実体験

矢上真吾

矢上 真吾
E-Life 代表 / 鍼灸整体師

2026.03.11

施術が終わって、「お大事に」と言って送り出す。開業当初、僕はこれしかできなかった。お金をいただくことに抵抗があって、「通ってください」と言えなかった。

僕がリピート率の壁を越えたのは、2つの転機があったからだ。

「お大事に」しか言えなかった頃

施術中は集中している。体の状態を見て、触って、ほぐして、矯正して。ここに関しては、Jリーグで10年やってきた経験がある。手技には自信があった。

でも問題は、施術が終わった後だった。

「お大事に」と言って、患者さんを送り出す。それだけ。

なぜそれしか言えなかったのか。正直に言うと、お金をいただくことへの罪悪感があったからだ。「通ってください」と伝えることが、お金を請求しているような感覚になって、どうしても言えなかった。

患者さんの頭の中は、おそらくこうだったと思う。「どうすればいいんだろう」「次はどうすればいいの?」──わからない状態のまま帰っていたはずだ。

でも当時の僕は、それに気づいてすらいなかった。

— ◆ —

リピート率という概念すら知らなかった

今でこそ「リピート率」という言葉を普通に使っているけれど、実はこの概念を知ったのは開業3年目のことだった。

それまでは、リピート率という考え方自体を知らなかった。計算もしていなかった。

「なんとなく、来る人は来る。来ない人は来ない」──そんな感覚でやっていた。

だから、自分のリピート率が低いことにも気づいていなかった。問題を認識していないのだから、対策のしようもない。

— ◆ —

1つ目の転機:兄の一言(開業1年目・11月16日)

開業1年目の11月16日。この日のことは、はっきりと覚えている。

兄にこう言われた。

「通ってくださいと言いなさい」

シンプルな一言だった。でも、当時の僕には重かった。

お金への罪悪感があって、「通ってください」と言えなかった僕に、兄は真っ直ぐにそう言った。

兄に言われた翌日から、僕は変わった。施術が終わった後に、こう伝えるようになった。

Turning Point 01
「よくなるには継続した治療が必要です。まず週に1回来てください」
兄の一言がきっかけで、翌日から患者さんに伝え始めた言葉

たったこれだけのことだ。でも、「お大事に」しか言えなかった僕にとっては、大きな一歩だった。

正直、この時点でリピート率がどれくらい上がったかは数字としてはわからない。リピート率という概念自体をまだ知らなかったから。ただ、おそらく50%もいっていなかったと思う。

それでも、「通ってください」と明言するようになったことで、確実に何かが変わり始めた。

— ◆ —

2つ目の転機:問診→検査→カウンセリング→施術の仕組み化(3年目)

リピート率が本当に変わったのは、開業3年目のことだった。

きっかけは、治療院実践会の2ミリオンクラブで学んだ教えだ。

そこで教わったのは、問診→検査→カウンセリング→施術という4つのステップの流れだった。

4つのステップ

問診:しっかりとお体の状態を聞く
検査:こちらで状態を把握し、評価する
カウンセリング:どんな状態で、改善するにはどれくらいの頻度で、どれくらいの期間が必要かを伝える。「よろしければこのまま進めていきます」
施術:そして施術に入る

この流れを知った時、衝撃を受けた。

Key Insight
実は、回数券を購入するかどうか──つまりリピートするかどうかは、施術前に決まっている。

しっかり問診して、検査して、カウンセリングで誠実に状態と治療計画を伝える。この流れの中で、患者さんは「この先生に任せよう」と決める。

施術後に何を言うかではなく、施術前の流れをどう作るか。ここにリピート率の鍵があった。

この4つの流れを実践し始めてから、リピート率は劇的に上がっていった。

— ◆ —

リピートは「施術前」に決まっている

振り返ると、僕がリピート率を劇的に変えた経験は2回ある。

1回目は、「通ってください」としっかり明言したこと。兄の一言がきっかけだった。

2回目は、問診→検査→カウンセリング→施術の流れをちゃんと作ったこと。つまり、仕組み化したことだ。

どちらにも共通しているのは、誠実に、患者さんに伝えるべきことを伝えたということだ。

最初は、お金への罪悪感で「通ってください」すら言えなかった。でも、それは患者さんのためにならない。体がつらくて来ている患者さんに対して、「どうすればよくなるか」を伝えないほうが不誠実だ。

問診→検査→カウンセリングの流れも同じだ。患者さんの状態を正確に把握して、それを誠実に伝える。どれくらいの頻度で、どれくらいの期間が必要か。「よろしければこのまま進めていきます」と。

この流れをしっかり作ることが、仕組み化するということだ。

リピート率を上げるテクニックがあるわけではない。誠実に伝えるべきことを伝え、その流れを仕組みにする。それだけだ。

— ◆ —

2つの転機が教えてくれたこと

もし今、リピート率に悩んでいるなら、2つのことを確認してみてほしい。

1つ目:「通ってください」と伝えていますか?

お金への罪悪感で、「お大事に」だけで終わっていないか。患者さんは「どうすればいいかわからない」まま帰っていないか。

2つ目:施術前の流れは仕組み化されていますか?

問診→検査→カウンセリング→施術。この流れの中で、患者さんに状態と治療計画を誠実に伝えているか。

リピート率が変わる2つの転機

1. 明言する:「よくなるには継続した治療が必要です。まず週に1回来てください」と伝える
2. 仕組み化する:問診→検査→カウンセリング→施術の流れを作り、誠実に治療計画を伝える

特別なテクニックは要らない。誠実に伝えるべきことを伝える。その流れを仕組みにする。

僕はこの2つの転機で、経営が安定し始めた。あなたも、まずは明日から試してみてください。

矢上真吾

矢上 真吾
合同会社E-Life 代表 / 和からだみなおし処 院長
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師(国家資格3種)。元Jリーグヴァンフォーレ甲府トレーナー10年 / 臨床23年。千葉県館山市で開業し、人脈ゼロからの経営立ち上げ経験をもとに発信しています。

Free Consultation
治療院経営のお悩み、一緒に考えませんか?
集客・リピート・経営について、無料でお話を聞きます

無料相談はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

MENU
ブログを読む毎日更新中 教材を見るサービス一覧