でも、2ミリオンクラブに入って「月200万を目指すなら受付アシスタントが必要だ」と教わった時、自分の限界に初めて気づきました。
2016年6月、初めて受付アシスタントを入れた日の話です。
一人でやることが「美学」だった
2016年、開業3年目。僕は一人で全部やっていました。施術、会計、予約管理、電話対応、清掃、ホームページ更新、経理。
施術中に電話が鳴ったら? 必ず出ていました。「すみません、少々お待ちください」と患者さんに断って、手袋を外して電話に出る。当時はそれが正しいと思っていたんです。
今施術をしている患者さんも「流行ってるんだな」と思ってくれるだろう、電話が鳴るのはいいことだ、と。
一人でやっている限界に、気づいていませんでした。
一人で全部やることに美学を持っていました。でもそれは、「一人でやるしかない」という思い込みでもありました
2ミリオンクラブで気づいた限界
2016年の4月から、2ミリオンクラブというところに入りました。月商200万円を目指すためのグループです。
そこで教わったのが、「200万を突破するには受付アシスタントが必要だ」ということ。
正直、怖かったです。人を雇うということは、固定費が増えるということ。それまで一人でやっていた人間が、急に誰かに仕事を任せる。うまくいくのか不安でした。
でも、5月に月商110万円を達成して、「ここから先は一人では無理だ」と腹をくくりました。
この数字を一人で出すのが限界でした。ここから先に行くには、仕組みを変える必要がありました。
初めてのアシスタントは「患者さん」だった
求人サイトに募集を出したわけではありません。
最初にやったのは、患者さんに声をかけることでした。通ってくれている50代の方にお願いして、受付を手伝ってもらうことにしたんです。
もう一人は、自分がスタッフを務めていたサッカークラブのコーチの方。練習が夕方からだったので、午前中が空いている。お願いしたら引き受けてくれました。
ただ、最初の患者さんは他にもいくつか仕事を掛け持ちしていたので、すぐに「ちょっと厳しい」ということになりました。でもありがたいことに、その方が友人を紹介してくれて、その方に引き継いでもらえたんです。
正式に求人を出して採用したのは、実は2019年になってからです。最初の3年間は、こういう「知り合いのつながり」でやっていました。
患者さん、サッカークラブのコーチ、その友人。最初のアシスタントたちは全員「知り合い」でした。一人治療家の最初の一歩は、意外と身近なところにあるかもしれません。
施術人数が倍になった
受付アシスタントが入って、一番大きく変わったのは施術の回転です。
2016年から施術時間は1人30分にしていましたが、途中から30分に2人入れるようにしました。つまり、1時間で4人。それまでの倍の人数を診れるようになったんです。
これは受付アシスタントがいたからこそできたこと。患者さんの誘導、会計、次回予約の調整を任せられるから、僕は施術に集中できる。その結果、回転が上がりました。
30分施術で2人同時進行。受付アシスタントが誘導・会計・予約を担当することで、施術者は施術だけに集中。回転数が倍になりました。
もう一つ、自分では気づかなかったのですが、施術のクオリティも上がったと思います。
自分以外の人がいるということで、患者さんに安心感が出たのかなと。午前中は男性2人(僕とコーチ)だったのであまり良くなかったかもしれませんが、午後は女性が来てくれて、女性の患者さんにとっては特に良かったのかなと思います。
患者さんから直接「良くなったね」とは言われていませんが、受付がいることで「院としてちゃんとしてきたね」みたいなことは言ってもらえました。
一人で全部やっている院と、受付がいる院。患者さんから見た印象は大きく違います。特に女性スタッフがいることで、女性の患者さんの安心感につながりました。
マニュアルはすぐには作らなかった
正直に言うと、最初からマニュアルを作っていたわけではありません。
最初のうちはトライアンドエラーでした。「この場合はどうする?」「あの場合は?」を一つずつ対応しながら、仕事の任せ方を覚えていった感じです。
マニュアルを作ったのは、3〜4人目のアシスタントが来てから。人が入れ替わるたびに同じことを説明するのが大変になって、「これは紙に書いた方がいい」となったんです。
今はマニュアルがありますが、最初から完璧に準備する必要はないと思います。やりながら作っていけばいい。
最初の1〜2人はトライアンドエラーで十分。人が増えてきて「同じ説明を何度もするのが大変」と思ったら、そのタイミングでマニュアルを作る。完璧を求めて雇うのを遅らせるより、まず一歩踏み出す方が大事です。
人を雇うタイミングの見極め方
6月にアシスタントを入れましたが、正直すぐに売上がドンと上がったわけではありません。6月は少し下がりました。
でも、そこから徐々に上がっていって、9月に月商124万円を達成しました。
5月の110万円から、9月には124万円に。急激な変化ではなく、じわじわと効果が出ました。
僕の経験から言えるのは、月商80万円を超えたら人を雇うことを考え始めていいということです。
80万を超えているということは、ある程度患者さんが来ている状態。そこから先は、一人で頑張るより仕組みを変えた方が効率的です。
月商80万円以上が一つの目安。それ以上を一人で伸ばそうとすると、施術の質・体力・精神面で限界が来ます。最初は知り合いへの声かけでOK。完璧な準備は不要です。
そしてもう一つ。受付アシスタントを入れたことで、後々仕事の幅が広がりました。YouTube撮影のアシスタントをしてくれるようになったし、SNSの発信もしてくれるようになった。
「受付」として雇ったはずが、いつの間にか「チーム」になっていた。一人で全部やっていた頃には想像もできなかったことです。

