【AIは、僕の読み違いに「その通りですね」と言う】屋号の修正がだいぶ終わりました

はじめに|「読めていない」のは、僕のほうでした
こんにちは、矢上真吾です。
合同会社e-lifeの代表をしております。ひとり治療院AI自立化サポートをやっている鍼灸師です。
ひとり治療院の自立化サポートと言いながら、今は自分の院のサポートをしている矢上でございます。
今日は、屋号の表記修正がだいぶ終わったという進捗の話と、その途中で自分の恥ずかしいところが見つかったという話をします。
先に結論だけ言っておきます。
読み違えたまま指示を出すと、AIエージェントは「その通りですね」と言って、その読み違いを増やしてくれます。
これはAIの問題ではなくて、僕の問題でした。
1. 表記の修正、デジタルはだいたい終わりました
SNSは昨日、ホームページは今日でほぼ完了です
先日、法人成りをしまして、廃業届と開業届を出しに行ったところで、保健所の方から屋号の表記について指摘をいただきました。
そこから、修正の旅が続いています。
昨日の段階でSNSはあらかた終わりました。そして今日、ホームページのほうもだいぶ終わったかな、という感じになっています。
「鍼灸マッサージ」という表記に、1つずつ変えている最中です。
ロゴと、トップページの動画が手ごわかったです
手間だったのが、画像と動画です。
ホームページの左上にロゴがあるんですけど、そこにも旧屋号が入っていました。ここの修正が結構手間でした。
さらに、トップページのいちばん最初に、スライド式の動画を置いていたんです。その動画の中に、2カ所も旧屋号の文字が入っていました。
しかもこれ、元の動画データがもう手元に残っていないんですよね。
元素材のない動画の文字を、AIが差し替えました
普通に考えたら、ここで詰みます。
僕が自分でやったら、たぶんすごい継ぎはぎの動画になっていたと思います。あるいは、動画ごと諦めて外していたと思います。
でも、完成したMP4に焼き込まれた文字を、あとから差し替える技術があるらしいんですね。
Claude Codeにやってもらったら、綺麗に差し替わりました。旧屋号だったところが、ちゃんと「鍼灸マッサージ」に変わっています。
いや、本当にすごいです。
そしてホームページ側は、旧屋号の文字が数百カ所も出てきました。メニュー名も変えなければいけないし、回数券にも入ってしまっていたので、そこも変えています。
明らかにバタバタしています。
2. コメントで気づきました。読み違えていたのは僕でした
「治療院じゃダメなんじゃないですか」というコメント
ここからが、今日の本題です。
発信を見てくださっている方から、コメントをいただきました。
「鍼灸マッサージ治療院じゃダメなんじゃないでしょうか」という内容です。
僕、これを読んで一瞬「そうか」と思ったんです。ところが改めて確認してみたら、僕がずっと思い込んでいたほうが、そもそも読み違いでした。
僕は、思い込みで読んでいました
僕はずっと、「治療院」という言葉そのものが使えないものだと思い込んでいたんです。
でも実際に読み直してみたら、自分の資格にひもづく業務の名称を前に置いたうえでなら、僕の場合は問題ないという整理でした。だから僕は「鍼灸マッサージ」という表記で出しています。
つまり、条件つきで読むべきところを、まるごと禁止だと丸めて覚えていたわけです。
本当にお恥ずかしい話です。読解力のなさです。
なお、ここは僕自身のケースの話です。同じ言葉でも所轄や地域によって指導の温度が違うことがあるので、判断は必ず所轄の保健所に確認してください。僕もそうしました。
「日本人の半分は文章が読めない」と言っていた側の話です
僕、偉そうに「日本人の半分は文章が読めないんですよ」なんて言っていたんです。
お前が読めてないな、と。
僕が文章を読めていなかったんだな、というオチです。
まあ、ない頭はしょうがないので、今ある頭で1つずつ変えていきます。
でも、これは笑い話で終わらせるつもりはありません。ここに、AIを使ううえでのいちばん大事な話が入っているからです。
3. AIは、あなたの読み違いに「その通りですね」と言います

指示する側が事実を握っていないと、AIは間違いを増幅します
ここが今日、いちばんお伝えしたいところです。
僕がやってきたことを整理すると、こうなります。
- 原文をちゃんと読まずに、思い込みで覚えた
- その思い込みを前提にして、屋号を決めた
- その状態で、AIに「こう直して」と指示を出していた
この3番目が怖いんです。
AIエージェントは、こちらが渡した前提の上で全力で走ります。前提が間違っていたら、間違ったまま、ものすごい速度で数百カ所に広げてくれます。
「俺の意見が正しいんだ」で投げると、肯定して返ってきます

もっと具体的に言います。
僕が「これはこういうことだよね」と、断定した調子で投げると、AIはだいたい「おっしゃる通りですね」と返してきます。
これは、AIが優秀すぎるがゆえの落とし穴です。こちらの語調に引っ張られるんですね。
自分の考えを検証してほしいときに、自分の考えを肯定させる聞き方をしていたら、意味がありません。
「AIに壁打ちしたら、いい答えが返ってきた」という話をよく聞きます。ただ、その答えは、こちらが渡した前提の上でいちばんもっともらしい答えです。前提が間違っていたら、もっともらしい間違いが返ってきます。
前提を間違えないための3つ
僕が今回やらかして、これからは変えようと思っていることです。
① 要約ではなく、一次情報を渡す
自分の記憶や、誰かのまとめではなく、原文そのものを渡す。今回の僕は、自分の記憶を前提に指示していました。
② 断定ではなく、質問の形で投げる
「これはこうだよね」ではなく、「この原文を読むと、どう解釈できますか。反対の読み方もありますか」と聞く。反対意見を出させる一手間が要ります。
③ 最終判断は、人間の窓口に取りに行く
法律や制度がからむところは、AIの答えを結論にしない。僕の場合は保健所です。ここは絶対に人間の窓口です。
AIは事実の判定者ではなくて、こちらが渡した事実の上で高速に働く相棒です。この順番を間違えると、自立化どころか、間違いの自動化になります。
原典に戻ります
もう1つ、決めたことがあります。
改めて、あん摩マッサージ指圧について勉強し直そうと思っています。
自分の資格で何ができるんだっけ、というところです。よく考えたら、指圧の理論書なんて、卒業してからほとんど読み直していないんですよね。
24年やってきて、原典に戻っていないのは、けっこう危ういなと思いました。
4. 残っているのは、紙とリアルです
デジタルはだいたい終わりました。残っているのは、こちらです。
- 看板
- リーフレット
- 初診時にお渡しする資料
- メニュー表
このあたりのリアルなものが、まだ手つかずです。
紙は、自分ひとりでは終わりません。制作をお願いしている先輩の時間もかかりますし、費用もかかります。
まだまだ見落としがあると思うんですけど、1個ずつ潰していくしかないので、やっていこうと思います。
5. 今日から始める三ステップ

STEP1:思い込みで覚えているルールを、1つ原文で確かめる
自分の資格まわり、広告表現、保険の扱い。「なんとなくこう覚えている」というものが、必ず1つはあるはずです。
それを1つだけでいいので、原文にあたってください。
僕は10年放置して、数百カ所を直すことになりました。
STEP2:AIに投げる前に、前提を1行で書き出す
「僕はこれをこう理解している」という前提を、指示の前に1行で書いてください。
そのうえで「この前提は正しいですか。違う読み方はありますか」と聞く。ここを飛ばすと、AIは前提ごと肯定してくれます。
STEP3:最終判断は、必ず人間の窓口へ
制度と法律は、AIでも同業の先輩でもなく、所轄の窓口です。
「これは大丈夫ですか」と1本聞いてしまうほうが、10年抱えるより早いです。
まとめ|言行一致がいちばん大事です
屋号の表記修正は、デジタルがだいたい終わって、残りは紙とリアルです。
その途中でコメントをいただいて、読み違えていたのは僕のほうだと分かりました。「文章が読めない」と偉そうに言っていた側の話です。
そして、読み違えたまま指示を出すと、AIエージェントはそれを肯定して、高速に広げます。だからAI自立化の前に、こちらが事実に沿っていられるかどうかが問われます。
間違いはたくさんあります。大事なのは、間違いが見つかったときにどう振る舞うかです。
素直に認めて、すみませんと言って、直せるかどうか。これがすごく大事だと思っています。
やっぱり、言行一致です。
そして、転んだときにどうやってお土産を持ち帰るか。今回のこの経験も、教材にしようと思っています。
こんなやつの何が学びたいんだ、と思われるかもしれません。それでも、経験をただでは済まさないぞという気持ちでやっていきます。
AIは、こちらが渡した前提の上でいちばんもっともらしい答えを返す。
前提が間違っていたら、もっともらしい間違いが、数百カ所に増える。
参考になれば幸いです。
本日も、素敵な1日をお過ごしください。
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矢上真吾について
鍼灸師歴24年/合同会社e-life代表/和からだみなおし処 院長/著書3冊(4冊目は8月中旬発売予定)
千葉県館山市で一人治療院を運営しながら、一人治療家のAI自立化サポートをしています。

