
はじめに|最初の形は、施術の合間の3時間でした
こんにちは、矢上真吾です。ひとり治療院AI自立化サポートをやっています。
今回は、予約システムを3時間・維持費0円で作ったお話です。自分の院の予約システムを、AIと一緒に自分で作りました。最初の形ができたのは3時間ぐらいで、本当に施術の合間の、午前中の時間でできました。
最初は、維持費が月5ドル、800円ぐらいかかっていました。いまは0円で動いています。今日は、なぜそれを作ったのか、どうやって作ったのか、というお話をしていきます。
1. 開業当初は、電話とメールでした

まずは、僕の院の予約の歴史からお話しします。
僕は2014年に開業したので、いま13年目になります。2014年だったので、開業当初の予約の受付は、電話かメールでした。最初は受付スタッフがいなかったので、電話は確か、スマートフォンにずっと転送する仕組みでやっていました。なので施術中は気づかなかったりして、あとで折り返したりする形だったと思います。
メールのほうは、院のホームページから来る形でした。でも、自分ひとりで回していたので、施術中に気づかなかったり、気づいたとしても施術を合間で止めたりしていました。
当時は、それでも十分回っているなと思っていたので、自分自身にそんなにストレスはありませんでした。でも、あとになって、これは実は良くないことだなと感じました。
2. 受付さんが入って、初めて分かったこと

その後、3年目の2016年に、受付のアシスタントに入ってもらいました。予約対応は、全部アシスタントの方に任せる形になりました。
そうしてみて、気づいたことがあります。僕が施術中に電話が鳴ったとき、スタッフが取ってくれるわけです。そのときに感じたのは、このタイミングで電話が来たとき、僕はたぶん一瞬、集中が1回切れているということでした。切れるか、もしくはちょっと低下する。数分対応して、また戻ってきて、また集中し直す。
おそらくそこで、施術のクオリティが、無意識のレベルでは下がっていたんだろうな、ということに気づきました。そして患者さんからしたら、これが実はストレスだったんだな、と。受付スタッフが入ったあとで、ようやく分かりました。
3. LINE、そして大手の予約システムを半年でやめた理由
その後、LINEがかなり普及し始めたので、LINE公式アカウントを入れて、予約の窓口を増やしました。電話、メール、LINEという形です。ただ、LINEも基本的にはチャットのやり取りだったので、僕やアシスタントが手で、ずっとやっているような状態でした。それでも、LINEは割と機能しているなと思っていました。
そんな中、兄と姉が予約システムを入れていた関係で、うちでも一度、予約システムを入れてみました。確か、去年です。本当に大手の予約システムを、半年間ぐらい使わせていただきました。
でも、どうもうちには馴染まなかったんです。オンライン予約ができるようにはなりました。ポータルの役割もあるサービスだったので、そこからの流入が結構あるよ、ということでした。実際、地域の中ではナンバーワンのアクセス数になっていました。
でも、アナリティクスを見させていただくと、そこから予約が来ることがなかなかありませんでした。来たとしても、どちらかというとリラクゼーション目的で来られる方。あとは、こちらに住んでいる方ではなく、たまたま旅行で来た方。もちろん、それもありがたいことなんです。ただ、自分たちが狙いたい層とは違う方々が来てしまった。これはうちには合わないんだな、ということで、半年ぐらいでやめました。
4. もう一度、作れるかもしれない|LINE予約はその日のうちに動きました

LINE予約、メール予約、電話予約に戻しました。そこに、AIエージェントのClaude Codeを使うようになって、もう1度、もしかしたら予約システムが作れるかもしれないと思って、やってみました。
最初に作ったのは、LINEの予約システムです。僕のところではLINEがかなり活用できていて、患者さんもそこ経由で連絡を取ってくれていました。だから、ここをもう少しノンストレスでできたほうがいいな、と思って、LINEから作ってみたんです。
一度、既存の予約システムを使わせていただいたので、なんとなくイメージはできていました。それに、既存のサービスだとカスタムができないので、自分の院に合ったことはできないわけです。なので、自分がストレスに感じていたところを変えられるような形で、作ってもらいました。
Claude Codeに最初に投げたのは、「LINEで予約システムを作りたい」という話です。こんな感じのものをやりたい、というその時のイメージを伝えて、最初に作ってもらったと思います。
中で何が動いているのかは、正直そこまで把握できていませんでした。でも、3時間ぐらい経つと、テスト版みたいなものができるようになったんです。もうその日のうちに、予約システムが動き出しました。これはすごいな、と思って、すごくテンションが上がりました。
5. 翌日、Web予約も|スマホの下のボタンが2つから3つに

翌日、兄弟にそういう話をしたら、親戚の方から連絡が来ました。うちだと、LINEに登録するのをおっくうに感じている人が結構多いから、オンライン予約をやっている。オンライン予約システムも作ったら、という話をされました。
ああ、なるほど、と思いました。僕は、その前の年のオンライン予約システムで苦い思い出があったので、うちの地域ではもしかしたら合わないかもな、と思いながら。ただ、やってみようということで、作ってみました。
うちの院のホームページは、スマートフォンで見ると、下のほうにボタンがずっと出ているんです。そこに、電話するボタンと、LINEで予約するボタンを作っていました。WordPressで最初に作っていたホームページだったので、自分の設定ではボタンが2つしか使えなかったんです。
それもClaude Codeに、この下のボタンを3つにしたいという話をしたら、作ってくれちゃいました。いまは、Web予約、LINE予約、電話の3つが並んでいます。これも僕ひとりだったら、まったく作ることはできませんでした。本当にClaude Codeがいたから、この形ができるようになりました。
オンライン予約も、これも3時間ぐらいかな。自分では本当にプログラムを書いていないので、いま見てみると、3,000行を超えるプログラムになっているそうです。とてつもないですね。
6. 台風の日に、うちの予約は動いていました

ただ、24時間動かすには、また別のサービスを使わなきゃいけません。最初は、月5ドルのサービスを使って動かしていました。
ずっとストレスなく使っていたんですが、ある台風の日です。前に使っていた既存の予約システムから、メールが来ていました。いま、サーバーがダウンしています、というような内容でした。
あれ、うちのは大丈夫かな、と思って見てみたら、ちゃんと予約が動いていました。自分は、とてつもないものを作ってしまったんじゃないか。すごく衝撃的な一件でした。AIエージェント、Claude Codeのすごさを、自分自身で体感した出来事です。
その後、何か月かやっていて、もちろん途中でエラーが出たりもしました。その都度その都度、対処していくことで、徐々にクオリティが上がっていきました。ダブルブッキングが起きることも、なくなりました。これは、すごいなと。
いまは維持費のところを、別のサービスに移させてもらっています。無料枠で結構広くできるので、いまは無料で回すことができています。
7. Googleマップに、予約ボタンが付きました

さらに、予約関連で言うと、Googleマップがありますよね。Googleマップには、いろんなボタンが作れるんです。でも、予約をするというボタンは、既存の大手の予約システムサービスじゃないと作れませんでした。
その大手の予約システムを使っていたときは、予約ボタンができていたんです。でも、やめてからは使えなくなったので、LINEするというボタンしかできませんでした。
それも試しに、最近Claude Codeに言ってみたら、いまは予約ボタンができているんです。すごくないですか。僕じゃ絶対にできないことが、なぜかClaude Codeに投げていくと、どんどんできるようになる。なぜできているのかは、僕にはちょっと分かっていません。
でも結果として、スマートフォンの下のボタンは2つから3つにできたし、Googleマップには予約ボタンが付きました。そして、維持費0円の予約システムを自分で作ることができました。
8. 限界は、技術ではなく自分の言語化
これのすごいところは、カスタムが自分でできることです。患者さんがこうやったらストレスなくできるな、とか、こうしたらもっと良くなるな、とか。考えつくだけ、さらに良くなっていきます。
いまの限界は、自分の言語化の能力や、イメージが浮かぶかどうかの限界です。テクノロジーや技術的なところでの壁は、正直ないな、といまは思っています。
これだけでも、月1万円ぐらいはコストカットになるんです。これは、すごいことだと僕は思います。いま、いろんなところで物価が高くなっていますよね。
僕はずっと売上を上げよう、上げようと思ってやってきました。でも、台風やコロナが来たときに、売上って簡単に吹き飛ぶんだな、というのを体感しました。だから、どちらかというと、より身軽に、身軽にやっていこう。身軽で、いつでも死なないようにする。そういうことをずっと考えてきたので、この1万円って、結構でかいなと思っています。
まとめ|まず「予約システムを作ってほしい」と言ってみる
ぜひ、ご自身でも作ってみてほしいなと思います。僕はClaude Codeを使っていますが、たぶんいまは、ChatGPTのCodexでもできると思います。Geminiもすごく賢くなったみたいなので、全然できるんじゃないかなと思います。
やることは、まず「予約システムを作ってほしい」と言ってみること。そして、自分のイメージを伝えていく。それだけで、どんどんあなたのオリジナルの予約システムが出来上がります。維持費0円でできますので、ぜひ試してみてください。
いまも、うちの院の予約システムは問題なく動いています。
いまの限界は、技術ではなく、自分がどこまで言葉にできるか。
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矢上真吾について
鍼灸師歴24年。合同会社e-life代表。和からだみなおし処 院長。著書5冊。
ひとり治療院のAI自立化サポートをやっています。コンサルに頼らず、院長自身がAIを使って集客・仕組み・経営を回せるようになることを目指しています。
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