一人治療家の集客は地上戦+コミュニティ+SNS──13年やってきた泥臭い結論

一人治療家の集客は地上戦+コミュニティ+SNS

「先生、集客どうしてるんですか?」

セミナーで会う治療家から一番よく聞かれる質問です。広告ですか、SNSですか、紹介ですか──と。

僕の答えはいつも同じ。

「全部やってます。でも一番効いてるのは地上戦です」

この記事では、千葉県館山市(人口4万2000人)で13年やってきた一人治療家の集客スタイルを、泥臭く全部お話しします。広告テクニックの話ではありません。地域で生きる覚悟の話です。

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1. まず現状の数字を公開します

合同会社e-life代表、鍼灸師歴24年の矢上真吾です。和からだみなおし処という鍼灸整体院を、千葉県館山市で13年やっています。

1-1. 月新患の推移

  • 1年目:月20人の新患
  • 2年目以降:徐々に落ちて
  • 現在(13年目):月6〜7人で安定推移

「減ってるじゃん」と思われるかもしれません。

でも、開業当初の20人は"物珍しさで来る新患"が多く、リピートに繋がりにくい層も含まれていました。

今の月6〜7人は、既存患者さんの紹介・地域コミュニティからの繋がり・本気で書いた発信を見て来てくれる方が中心です。

1-2. 人口4万2000人の街で安定維持できている

地域によって新患数の意味は変わりますが、人口4万2000人の街で継続して新患をいただけているのは、ありがたいことだと思っています。

2. 集客の3層構造|土台+地上戦+SNS

集客の3層構造

13年やってたどり着いた集客の構造は、シンプルに3層です。

2-1. ①土台|ホームページ・名刺・リーフレット

集客を語る前に、絶対に外せない大前提があります。

  • ホームページ:地域で「あの先生いいらしいよ」と聞いた人がスマホでググったときに、ちゃんと出てくる場所
  • 名刺:地域で人と会うなら必須
  • リーフレット:広告にはならないので景表法の縛りも比較的緩く、症状や院の特色を伝えやすい

この3つが揃って初めて、集客の土俵に立てます。逆にいえば、土台がないまま地上戦に出ても、相手の記憶に残らないし、調べても出てこない。

2-2. ②地上戦|地域コミュニティに本気でコミット

土台ができたら、いよいよ地上戦。西野亮廣さん風に言うと「ドブ板営業」です。

とにかく地域に出て、人に会う。コミュニティに属して、本気でコミットする。

2-3. ③SNS+新聞広告|思いつくことは全部

土台と地上戦の上に、SNS(X・Instagram・Note・Facebook・Threads・GBP・LINE公式)と新聞広告を乗せていきます。

順番が逆だと刺さりません。SNS単独で集客が回ることは、地方ではほぼないと感じています。

3. 地上戦の始め方|土地勘ゼロからのリアル

僕の場合、館山市には土地勘がゼロでした。妻の出身地という縁だけ。その妻も18歳で出てから15年経って戻ってきたので、地元に知り合いはほぼゼロ。僕の知り合いは1人もいない。

そんな状態からのスタートでした。

3-1. 移住促進事業に相談に行く

「とにかく顔を覚えてもらわないと始まらない」

そう思って、最初に向かったのが市の移住促進支援事業の窓口でした。

「家もあります。院の場所もあります。でも人脈がないんです。コミュニティが欲しいんです」

そう正直に話に行きました。

3-2. 市議会議員から派生していく繋がり

「スポーツに強い人を紹介してもらえないか」とお願いしたら、紹介してくれたのが市議会議員の方

その議員さんに連れられて、地域のいろんな人に会わせてもらいました。

  • 朝の経営者勉強会(どの地域にも必ずあります)
  • 若手経営者の集まり(全国どこにでもある団体)
  • 政治塾

自分ができそうなところは、片っ端から行きました。

4. 「営業のため」で動くと人は見抜く

ここがすごく大事な話です。

「営業のため」「宣伝広告のため」で動いていると、人は必ず見抜きます。

1回2回は来てくれるかもしれない。でも、ただのお付き合い程度で終わってしまう。

逆に、本気で「ここで生きていきたい」「この組織のために頑張りたい」と思っている人には、自然と人が集まってくる。

5. JC(青年会議所)で7年半、本気でコミットした話

JCで7年半本気でやった話

僕が一番本気でコミットしたのは、青年会議所(JC)でした。ここで7年半活動しました。

5-1. 仲間に感化されて本気になった

なぜ本気になれたかというと、そこに本気で活動している仲間がいたからです。

「自分の院のためにやろう」と思っていた自分が浅いと感じるくらい、地域のために、街のために、本気で人づくり街づくりをやっている人たちがいた。

その熱量に感化されて、僕も本気でやりました。

5-2. 本気でやったら役職が自然についてきた

入会年 役職
3年目 委員長
5年目 副理事長
6年目 専務理事
7年目 理事長

5-3. 週休3日にしないと回せないくらい時間を使った

会議が週何回あるんだというくらいあって、当時は週休3日にしないと回せないくらいでした。お金もかかった。院の経営面で見たら、明らかにマイナス。

でも、結果として手に入ったのは──一生の仲間でした。

6. 「互助」という日本の経済の根っこ

互助のサイクル|集客は後からついてくる

JCで一番学んだのは「互助(ごじょ)」という考え方でした。

6-1. 一生の仲間ができると経済が回る

  • 仲間が体で困ったら → うちの院に来てくれる
  • 僕が生活で困ったら → 仲間に頼る

これが互助会のような働きになるんです。

6-2. 仲間だから助け合う、当たり前の感覚

一生の仲間だから助け合うんだ。仲間が困っていたら助ける。当たり前のことだ。

これは、本気でコミットした人にしか手に入らない財産でした。

7. JC後はPTAとライフセービングへ

JCの任期が終わったあとは、PTAにコミットしました。子供たちのために、できることをやる。

同時期に、館山サーフライフセービングクラブにもコミット。今でも一生懸命やっているコミュニティです。

7-1. やってみてうまくいかないことも普通にある

サッカートレーナー出身なので、本当はサッカー関係でコミットしたかった。でも、うちの子供たちがサッカーにはまらず、ライフセービングへ。自分の生活環境に合わせて、コミュニティを選び直したんです。

「やってみたけどうまくいかない」というのも、コミュニティ選びには必ずあります。それでいい。

8. コミュニティは1〜2個に絞る

僕は本当にいろんな組織に属しました。経営者勉強会、JC、若手経営者団体、政治塾、PTA、サッカー、ライフセービング──。

でも、全部に全力でコミットなんて、絶対にできません

  • 選んで、捨てる
  • 選んだ場所に全部を注ぐ

これが現実的な答えです。1つか2つに絞って、そこに本気を注ぐ。

9. 2:6:2の法則と「上位2割」戦略

2:6:2の法則|上位2割を狙う

僕が組織でいつも意識しているのが、2:6:2の法則です。

9-1. どんな組織にも必ず存在する3層

割合 動き方
上位2割 主体的に動く人 自分から提案・行動する
真ん中6割 他動的(受動的)な人 言われたことをやる
下位2割 動かない人 関わらない

9-2. 本気でコミットする組織では上位2割を目指す

僕も組織によっては、真ん中6割や下位2割に居た時期もあります。正直、苦しい時もありました。

でも、「ここで本気でやりたい」と思えるコミュニティでは、必ず上位2割に行く。主体的に動く・提案する・引き受ける。これをやり続けると、そのコミュニティの中で確実に存在感が出てきて、結果として集客にも繋がっていきます。

10. SNSと新聞広告は「土台+地上戦」の上に乗せる

ここまで読んで「SNSの話、いつ出てくるの?」と思った方もいるかもしれません。

10-1. SNS単独では新患は来ない

僕はSNSもいっぱい触っています(X・Instagram・Note・Facebook・Threads・GBP・LINE公式)。でも、「SNSをやったから新患が来た」という直接的な実感はあまりない

SNSは「単独で集客するもの」じゃなく、土台と地上戦を補強するものだと思っています。

10-2. 地方なら新聞広告も馬鹿にできない

うちの地元には地域に根ざした新聞があります。新聞広告も定期的に打たせていただいています。

「SNSの時代に新聞?」と思うかもしれませんが、地域ビジネスはそこに住む人たちが見ている媒体すべてを押さえることが大事です。

紙だろうがデジタルだろうが、思いつくことは全部やる。これが13年安定して新患が来続けている理由だと思っています。

11. 今日から始める3ステップ

  1. 土台を整える ─ ホームページ・名刺・リーフレットの3点セットを揃える。ここがないまま地上戦に出ても刺さらない。
  2. 地域コミュニティを1〜2個選ぶ ─ 自分が「ここで生きたい」と思える場所だけ。営業目的で行くと必ず見抜かれる。1つに絞って上位2割を目指す。
  3. SNS+新聞広告も並行して回す ─ 土台と地上戦の上に乗せる形で、思いつくことは全部やる。AI×文字起こしを使えば、Podcast1本から多媒体に展開できる時代です。

まとめ|集客は「後からついてくる」

13年やってきて、僕が言える結論はこれだけです。

集客は、地域で本気で生きるという覚悟を決めた人に、後からついてくる。

目の前の患者数を増やそうとして広告を打つより、土台を整え、地域に出て、本気でコミットしたいコミュニティに全力を注ぐ。そのうえでSNS・新聞広告など、思いつくことは全部やる。

このサイクルを回し続けることで、安定した新患数と、一生の仲間が手に入ります。

集客テクニックの話じゃない。地域で生きる覚悟の話です。すごく泥臭い話ですが、これが13年現役でやってきた一人治療家のリアルです。

一緒に、地域で生きていきましょう。

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矢上真吾について

鍼灸師歴24年/合同会社e-life代表/和からだみなおし処 院長/著書2冊。一人治療家のAI自立化サポートを本気でやっています。

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