スマホ代は、本体と月額に分ける|1円iPhoneの正体は、残クレでした

はじめに|固定費は、一度設定すると効き続ける

こんにちは、矢上真吾です。

ひとり治療院AI自立化サポートをやっている鍼灸師です。今日は固定費最適化シリーズとして、スマートフォンの話をします。

固定費というのは、毎月決まって出ていくお金のことですね。家賃とか、保険とか、光熱費とか。スマホ代もその一つです。

固定費は、一度設定すると、あとは何も労力をかけなくても、ずっと効果が出続けます。だから、まず固定費を最適化することが大事になるんですけれども、今日はその中でスマホの話です。

いろんな本でこの話はされているんですが、現状に即して言うと、ちょっと抜けている視点があるなと思ったので、そこをお話しします。

スマホ代って、「月々いくら払っていますか」と聞かれると、たいていの人は通信会社に払っている金額を答えると思うんですけど、実はスマホ代は二つの要素でできています。一つ目が、通信の月額料金。二つ目が、本体代です。この二つを分けて考えると、どれくらい差が出るのかを、2026年9月時点の数字で見ていきます。

1. スマホ代は二つに分けて考える

本当のスマホ代は「本体代÷使う年数+月額」。4万円÷2年で月約1,700円、格安SIM月約1,000円、合計月約2,700円

まず考え方から。スマホの本当の出費は、こう計算します。

本体代 ÷ 使う年数 + 毎月の通信料金

たとえば4万円のスマホを2年使うなら、本体代は1年あたり2万円。月に直すと約1,700円。そこに月額料金を足したものが、本当のスマホ代です。

僕自身はこの考え方でやっていて、本体は4万円くらいのAndroidを買い切りで買って、だいたい2年くらい使います。通信は格安SIMで、月1,000円くらい。1年で本体2万円、という考え方でやっています。

通信料の話だけなら、格安SIMがはるかに安いというのは、もういろんなところで語られています。月3GBくらいだったら、1,000円以内で使えるようになってきています。ただ、そうすると本体は別で自分で買わなきゃいけないわけなんですね。

この本体代のところが、けっこう語られていないなと思うので、そこをちゃんと話したほうがいいかなと思います。

2. 用語を先に三つだけ整理

机でスマートフォンを片手にノートに書き込むちび院長と、机の端からのぞきこむハリーちゃん

今日出てくる言葉を、三つだけ整理しておきます。

SIM(シム)

Subscriber Identity Module(サブスクライバー・アイデンティティ・モジュール)。Subscriberは加入者、Identityは身元、Moduleは部品。「誰の契約か」を識別する小さなICカードのことです。「格安SIM」というのは、このカードを大手より安い料金で提供している会社のことを、まとめてそう呼んでいる言い方です。

MVNO(エムブイエヌオー)

Mobile Virtual Network Operator(モバイル・バーチャル・ネットワーク・オペレーター)。Mobileは移動体、Virtualは仮想の、Networkは通信網、Operatorは事業者。自分で電波の設備を持たずに、大手の回線を借りて営業している会社です。格安SIM会社の正式な呼び方です。

MNP(エムエヌピー)

Mobile Number Portability(モバイル・ナンバー・ポータビリティ)。Mobileは携帯、Numberは番号、Portabilityは持ち運びできること。電話番号をそのまま持って、他の会社に乗り換える仕組みです。あとで出てくる「乗り換えキャンペーン」は、ほぼこのMNPが条件になっています。

3. 通信の月額料金、今の相場

大手3社は3GBまで5,588〜5,665円、3GB超7,238〜7,315円。格安SIMは3GBで770〜1,000円前後。MMD研究所の調査では本体込み月額平均が大手3社9,498円、格安SIM4,258円

では、一つ目の要素、月額料金から見ていきます。無制限で使う話にすると変わってきてしまうので、月に3GBくらい使う、ということで考えていきます。

大手3社(ドコモ・au・ソフトバンク)

無制限プランで比べると、月に3GBまでしか使わなければ5,588円から5,665円。3GBを超えると7,238円から7,315円。3社ともほぼ横並びです。

※この数字はドコモのeximo(3GBまで5,665円・無制限7,315円)と、auの旧・使い放題MAXのもので、いずれも2026年9月時点では新規受付が終わっています。いま新しく入れるプランは、ドコモMAXで1〜3GBが6,798円・無制限8,448円、auバリューリンクプランが8,008円、ソフトバンクのメリハリ無制限+が7,975円(2GB以下の月は1,650円割引)と、もう一段高くなっています。差はむしろ広がっている、と読んでください。

格安SIM側

こちらは月990円から3,278円くらいが相場で、データをあまり使わない人向けなら月1,000円以下のプランもあります。小容量のところで言うと、HISモバイルが1GBで550円、3GBで770円。IIJmio(アイアイジェイミオ)やmineo(マイネオ)が850円から、といった水準です。

僕が今払っているのが月1,000円くらいなので、だいたいこの真ん中あたりですね。つまり、5,500円と1,000円。ここで4,500円の差があるということです。

実際に払っている金額の調査

実際にみんながいくら払っているか、という調査データがあります。MMD研究所というところが36,331人に聞いた調査で、通信・通話・本体代を全部合わせた月額です。

  • 楽天を除いた大手3社のユーザーで、平均9,498円
  • ドコモのahamo(アハモ)のようなオンライン専用プランで、平均6,500円
  • UQモバイルやワイモバイルのようなサブブランドで、平均5,063円
  • MVNO、つまり格安SIMで、平均4,258円

それから同じ調査で、大手3社を使っている人の過半数は、月のデータ使用量が7GB以下だった、というデータも出ています。

MNP転出手数料は、もう無料

あともう一つ。以前は、乗り換えるときに「MNP転出手数料」というのが2,200円から3,300円かかっていましたが、2026年8月現在、各キャリアと多くの格安SIMで無料になっています。

手数料、かからないんですね。僕は払っていたかもしれないです。

4. 本体代|「1円iPhone」の今

店頭の陳列台に並んだスマートフォンの前で首をかしげるちび院長と、1台を鍼で指すハリーちゃん

次に二つ目の要素、本体代です。

「iPhoneが1円で買える」という話、聞いたことがある人も多いと思います。うちにも、携帯ショップで働いている方が患者さんで来られます。話を聞くと、乗り換えのキャンペーンで、ちょっと前のiPhoneが1円になったりするそうです。乗り換え、乗り換えでやっていけば、本体はほとんどかからない、という話ですね。

これが今どうなっているのか、というのを調べました。

規制の流れ

まず、2023年の末に法律が改正されて、スマホの値引きに上限がつきました。高い端末の場合、割引は「最大4万円(税込44,000円)」まで。端末価格が4万円から8万円のものは「本体代金の50%」まで。iPhoneは定価が10万円を超えるので、この上限の中では「一括1円」にはなりません。

さらに2024年12月から、総務省のルールがもう一段変わって、割引額を計算する基準が「中古市場での買取価格」になりました。それまではキャリアが「2年後の下取り価格は10万円」というふうに自分で高く設定できたんですけど、改正後は市場の適正価格、たとえば6万円ならその範囲でしか設定できなくなった。それで「実質○円」という表示がほぼ消えました。

今、消えているんですね。

今の「1円」の形=返却型

「1円iPhone」の正体は返却型(48回払い)。1〜24回目は月1円、25か月目に返せば残り24回分が免除、返さなければ本来の分割金。注意点は査定・乗り換え条件・事務手数料

じゃあ今、1円で手に入る形は何かというと、主流は「返却型」です。仕組みはこうです。

  1. 端末を48回払いで買う
  2. 最初の2年間、1回目から24回目までが月1円
  3. 25か月目に端末を返すと、残りの24回分の支払いが免除される
  4. 返さずに使い続ける場合は、25回目から本来の分割金を払う

つまり、2年間は本体代がほぼかからない。ただし、2年後に手元には残らない、ということです。

対象になっている機種(2026年9月時点)

この月1円の対象になっているiPhoneは、次のとおりです。

  • 楽天モバイル:iPhone 16e・17eが乗り換えで実質24円から(公式キャンペーンページに掲載。楽天カード48回払い・25か月目に返却)
  • ワイモバイル:iPhone 17e、iPhone 16、iPhone 16e。他社からの乗り換えを条件に、月々1円・2年で実質24円になるという案内が出ています
  • ソフトバンク:iPhone Air(エアー)の256GBなど

※ワイモバイルの「1円」は店舗や時期で変わるようで、公式の価格表(2026年3月時点)ではiPhone 17eが乗り換えで月402円・実質9,648円となっていて、1円は公式ページでは確認できませんでした。契約前に店頭・オンラインストアの実額を見てください。

「17e」の「e」は廉価版という位置づけのモデルです。中身は最新のA19チップが入っています。

一方で、その年に出たばかりの最上位モデル、17のPro(プロ)系などが月1円になっている記録は、調べた範囲では見つかりませんでした。

注意点は三つ

  1. 返却するときに査定があって、画面割れなどで条件を満たさないと、回収に加えて22,000円の支払いが必要
  2. 返却しないと、25か月目から数万円の残りの支払いが続く
  3. ほとんどが「他社からの乗り換え」が条件なので、2年ごとにまた乗り換えることになる。ソフトバンクはオンラインの事務手数料が3,850円、店頭は4,950円というふうに、手続きのたびにこの類の費用もかかる

買い切りで1円になっているもの

「返さなくていい一括1円」も残っていて、こちらは定価22,000円以下のエントリーモデルのAndroid(アンドロイド)です。楽天モバイルのGalaxy A25 5G、OPPO(オッポ)A5 5G、UQモバイルのOPPO A5 5G、ワイモバイルのかんたんスマホ5など。いずれも乗り換えが条件です。

なので、最新版をずっと使いたいという人は、まずこういったところに当てはまらない、ということですね。

5. 車に例えると

ネイビーの高級セダン・オレンジのコンパクトカー・白い軽自動車のおもちゃが並ぶ前で、コンパクトカーを指さすちび院長と軽自動車の横に座るハリーちゃん

ここまでの話を、車に例えてみます。

最新に近いiPhoneを月1円の返却型で使う=高級外車の残クレ

これは、高級外車を残価設定ローン、いわゆる「残クレ」で乗るのに近いです。2年後に返す前提で月々を抑える。手元には残らない。返さないと残りを払う。傷があると減額される。構造がそのまま同じです。

ただし、月1円で乗れるのは「型落ちの高級外車」か「同じブランドの廉価グレード」で、その年の最上位グレードは残クレでも月1円にはならない、というところまで含めて同じです。

4万円くらいの端末を買い切りで使う=普通車を現金で乗りつぶす

これは僕が今やっていることなんですけれども、昔で言うフィットくらいの普通車を、現金で買って乗りつぶすイメージです。長く使うほど、1年あたりの本体代は下がっていきます

2万円以内のエントリーモデル=軽自動車

今いちばん安いクラスのスマホです。一括1円で買えるのも、この価格帯です。

車に例えると。高級外車を残クレで(月1円の返却型iPhone)/普通車を現金で乗りつぶす(4万円の端末を買い切り・僕は今これ)/軽自動車(2万円以内のエントリーモデル)

6. 2年間の総額で比べる

2年間の総額。A僕のやり方 約6万4,000円/E格安SIMの平均 約10万2,000円/B大手3GB以下+1円返却型 約13万4,000円/C大手3GB超+1円返却型 約17万5,000円/D大手3社の平均 約22万8,000円

では、最初の計算式で、2年間の総額を出してみます。

パターンA:僕のやり方

格安SIM 月約1,000円 × 24か月 = 24,000円。本体4万円。合計 約64,000円。月に直すと約2,700円。フィットを現金で買って乗る、ということですね。

パターンB:大手の無制限プランを3GB以下で使う+月1円の返却型iPhone

月約5,600円 × 24か月 = 134,400円。本体24円。合計 約134,400円。月換算 約5,600円。

パターンC:大手の無制限プランを3GB以上使う+月1円の返却型iPhone

月約7,300円 × 24か月 = 175,200円。本体24円。合計 約175,200円。月換算 約7,300円。

パターンD・E:調査の平均

さっきの調査の、大手3社の平均。本体込みで月9,498円 × 24か月 = 約228,000円。同じ調査の、格安SIMの平均。本体込みで月4,258円 × 24か月 = 約102,000円

差額を並べると

  • AとBで、約7万円。月に直すと3,000円くらい、年間で36,000円くらい
  • AとCで、約11万円
  • AとDで、約16万円

これが2年間の差です。

もう一つ、計算上の話。僕の4万円の端末は、2年で買い替えなくても使えれば、3年、4年と使うことで1年あたりの本体代はさらに下がります。一方、返却型は「2年で必ず返す」仕組みなので、長く使って薄める、という手が使えません

ちなみに無制限で使う場合は、楽天モバイルなら月3,000円ちょっとになりますので、無制限が前提の人はまた話が変わってきます。

7. 差額の月3,000円を、どう考えるか

僕は今Androidを使っていますが、困ることはないですね。本当に普通に機能は使えますし、仕事でもガンガン使えています。なので、それくらいは抑えられるよ、と。

高級外車をやっぱり使いたいんであれば、差額の月3,000円くらいでそれができる、ということですね。それをどう考えるか、です。

常に最新型を使いたいという方は、ここには当てはまらないと思います。高級外車に乗りたい人もいれば、軽自動車で十分な人もいる。それと同じで、どれが正解というものではありません。

ただ、一人で自分でやっていると、携帯代も仕事で使ったりすると思います。固定費をどう最適化するかが大事になるので、こういったところも考えていくといいんじゃないかなと思います。

差が少ないと思う人もいるかもしれないし、やっぱり結構でかいんだなと思う方もいるかなと思います。ここらへんは選択になってくるので、自分でどんどん情報を掴み取っていくといいんじゃないかなと思います。

まとめ|「本体」と「月額」、二つに分けて自分の数字を出す

机でスマートフォンとノートを前に落ち着いた笑顔のちび院長と、机の端でうなずくハリーちゃん
  1. スマホ代は「本体代」と「通信の月額」の二つに分けて考える。本当の出費は「本体代 ÷ 使う年数 + 月額」
  2. 通信の月額は、大手3社で3GB超だと7,000円台、格安SIMだと1,000円前後から。実際に払っている平均額の調査でも、本体込みで9,498円と4,258円という開きがある
  3. 「1円iPhone」は今は返却型が主流。2年間は本体代がほぼかからないのは事実だけど、2年後に返す前提で、対象は廉価版か1世代前が中心
  4. 本体と月額は別々に選べる。月1円の返却型iPhoneはワイモバイルのようなサブブランド(月2,178円から)でも扱いがあるので、「新しいiPhone」イコール「高い月額」とは限らない。車で言えば、外車に乗っていてもガソリン代は抑えられる、という組み合わせもある
  5. 僕の組み合わせは、格安SIM月1,000円+4万円のAndroidを2年で、月2,700円。返却型iPhone+大手との差は月3,000円くらい
最新に近いiPhoneを持ちたいかどうかは、その人の考え方次第です。
ただ、「本体」と「月額」、二つに分けて、一度ご自分の数字を出してみてください。

まず見直してみる一つ目として、スマートフォンはいいんじゃないかなと思います。参考になれば幸いです。

用語

  • 固定費:毎月決まって出ていくお金(家賃・保険・光熱費・スマホ代など)
  • SIM:Subscriber Identity Module。「誰の契約か」を識別する小さなICカード
  • 格安SIM:このカードを大手より安い料金で提供している会社をまとめて呼ぶ言い方
  • MVNO:Mobile Virtual Network Operator。自前の電波設備を持たず、大手の回線を借りて営業する会社。格安SIM会社の正式な呼び方
  • MNP:Mobile Number Portability。電話番号をそのまま持って他社に乗り換える仕組み
  • サブブランド:大手が別ブランドで出している低価格帯(UQモバイル・ワイモバイルなど)
  • オンライン専用プラン:店頭サポートを省いた大手の低価格プラン(ahamoなど)
  • 返却型:端末を48回払いで買い、25か月目に返却すると残債が免除される販売方式
  • 残価設定ローン(残クレ):数年後の下取り価格をあらかじめ差し引いて月々の支払いを抑える自動車ローン
  • エントリーモデル:機能を絞った低価格帯の端末(定価22,000円以下が「一括1円」の対象)

出典・参考にした数字の出どころ

※ 2026年9月時点の情報です。料金・キャンペーンの条件は変わります。契約の前に各社の公式ページで実額と条件を確認してください。

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僕が実際に削ってきた順番のまま、先に置いておきます。

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矢上真吾について

鍼灸師歴24年/合同会社e-life代表/和からだみなおし処 院長/著書5冊。
Jリーグ・ヴァンフォーレ甲府のトレーナーを10年務め、千葉県館山市で開業13年目。一人治療家のAI自立化サポートを本気でやっています。