脱WordPressを始めました|ホームページを「AIが触れるか」で選び直した話

はじめに|管理画面を、もう開いていません

こんにちは、矢上真吾です。

合同会社e-lifeの代表をしております。ひとり治療院AI自立化サポートをやっている鍼灸師です。

今日は、ついに脱WordPressを始めました、というお話をします。

先に、この記事でいちばん言いたいことを書いておきます。

Claude Codeを入れてから、ホームページの管理画面を自分で開いて記事を直したことが、一度もありません。

全部、Claude Codeと話しながら書いてもらっています。そして、たぶんこれから先も、自分で編集画面を開くことはないと思います。

そこに気づいたときに、ホームページを「どこに置くか」の基準が、自分の中で完全に入れ替わりました。

自分が使いやすいか、ではなく、AIが使いやすいか。その基準で選び直した結果として、いま、移行の作業をしています。

※ この記事は、ポッドキャストで話した内容を記事にしたものです(Spotifyで聴く)。

1. 昨日、e-lifeのサイトの移行が終わりました

移した先はCloudflare

このe-life、ひとり治療院AI自立化サポートのサイトは、昨日、移行が終わりました。

移した先はCloudflareというところです。もともと私は、毎日更新しているアプリや、教材の会員サイトをCloudflareで動かしていました。そちらで小さいものをいくつも作っているうちに、「あれ、これ、ホームページももうできるんじゃないか」となったのが今回のきっかけです。

いま読んでいただいているこのページも、すでに移行後のものです。たぶん、何も変わったように見えていないと思います。

今日から、院のホームページに手をつけています

そして今日から、院のほう、和からだみなおし処のホームページを移し始めています。

こちらは母艦です。患者さんが来る入口なので、慎重にやります。

ドメインは変えません。見た目も変えません。私がこうやって喋らなければ、たぶん誰も気づかないくらい静かに、裏側だけを入れ替えていきます。

2. WordPressが悪いわけではありません

WordPressのシェア:CMSの中で58.9%、全サイトの中で40.7%(W3Techs 2026年8月21日時点)
WordPressのシェア(W3Techs・2026年8月21日時点)

いまも、世界の標準です

念のため書いておきますが、WordPressが悪いという話ではありません。

ホームページを作るとき、ほとんどの方が一度はお世話になったことがあると思います。自分で作っている人もそうですし、制作会社に頼んだ場合も、たいていWordPressで納品されます。

「世界の6割くらいがWordPressで作られている」という話を昔よく聞きました。気になったので、いま調べ直しました。

W3Techsという調査だと、サイトの中身を管理する仕組み(CMS)が分かっているサイトのうち、58.9パーセントがWordPress。全サイトで見ると40.7パーセントでした(2026年8月21日時点)。

だいたい6割、という記憶は、CMSの中でのシェアの話として合っていたことになります。いまも世界の標準です。

ただし「人が管理画面を開く」前提でできています

ただ、WordPressは「人が管理画面にログインして、マウスで操作する」ことを前提に作られています。

プラグインが山ほどあって、できることも多い。そのぶん、素人にはなかなか使いこなせないところまで来ている、というのは前から言われていたことです。

ここに、私の事情が乗ります。

私はもう、その管理画面を開いていないんです。開いていない人間にとって、管理画面が使いやすいかどうかは、価値になりません。

私が見ているのは、Claude Codeがそこに手を伸ばせるかどうか、だけです。

3. AIから見ると、WordPressは少し遠い

更新のたびに引っかかってきたところ

WordPressの記事は、サーバーの中のデータベースに入っています。AIから見ると、ひと手間もふた手間も向こう側にある、という言い方が近いです。

実際、記事を1本更新するだけでも、こういうところで引っかかってきました。

  • 画像のファイル名が日本語だと、アップロードで弾かれる
  • 書いた文章が勝手に整形されて、装飾のレイアウトが崩れる
  • セキュリティの仕組みが、長い記事の投稿をブロックする

どれも回避策はあります。あるんですが、そのたびに手当てを覚えて、次も同じ手当てをすることになります。私がやっているのは記事を書くことなのに、手当てを覚える時間のほうが増えていく。

記事が「ただのファイル」になると何が変わるか

一方、いま移している形は、記事がぜんぶ、ただのファイルです。

ファイルなら、Claude Codeがそのまま読んで、そのまま書き換えられます。データベースも管理画面も間に入りません。

私がやることは、話すことだけになります。この差です。

4. 数ヶ月前、同じことをやろうとして挫折しています

ヘッドレスCMSとSanity

これ、初めてやろうとしたわけではありません。

何ヶ月か前に、イケハヤさんが「ヘッドレスCMSを使って、AIで扱いやすくしよう」という話をされていました。WordPressは多機能すぎて素人には使いこなせない、しかもAIで自分でコントロールしにくい、という文脈です。

そのときに出てきたのがSanityという海外のサービスで、私もやってみようとしました。

で、途中で挫折しました。難しかったんです。結局そのまま「WordPressのままでいいか」となって、今日まで来ました。

できるようになったのは、賢くなったからではありません

今回できているのは、私が賢くなったからではありません。

この数ヶ月、Cloudflareのほうで小さいWebアプリを何本も作っていて、そのうちに「あれ、これ、もうできるんじゃないか」となっただけです。手が届く範囲が、勝手に広がっていた。

だいたい私は、イケハヤさんが言っていることの数ヶ月遅れで、やっと手が届くようになります。それでいいと思っています。ただ、その遅れがもう少し縮まるといいな、とも思っています。

5. 固定費は、おまけで下がります

固定費の比較:予約システム月5ドル+サーバー代年13,000円=年約2万円が、ほぼ0円に
移行で下がる固定費(いまの規模での見込み)

お金の話も少しだけ書いておきます。

いま、予約システムを動かしている場所に月5ドル、サーバー代に年13,000円くらい払っています。合わせて、年に2万円ちょっとです。

移した先だと、いまの規模ならおそらくかかりません。多少はかかるかもしれませんが、その程度です。

一度「やらない」と決めていました

ただ、これは今回の動機ではないです。

コストで見たら、年2万円のために母艦を触るのは割に合いません。実際、今年の8月4日の時点で、私は一度「コストに見合わないからやらない」と決めています。

それを決め直したのは、AIが触りやすいかどうか、という別の理由が出てきたからです。あとは表示の速さと、管理の場所がひとつにまとまること。コストは、あとからついてきたおまけです。

判断を変えたのではなく、判断の材料が変わった、という感覚が近いです。

6. いちばん怖いのは「できていたことが、できなくなる」こと

移行の3条件:ドメインは変えない/見た目は変えない/できることを減らさない
移行で自分に課している3つの条件

今回いちばん気をつけているのは、そこです。

デザインが崩れる。問い合わせフォームが動かない。予約が取れなくなる。移行で失敗するときは、だいたいこれです。

予約システムも、まとめて移します

なので予約システムも、今回まとめて移します。

いま別の場所で動いているものを、同じ場所に寄せます。24時間止まらずに予約を受け続ける形は、そのまま保ちます。

移行が済んだあとで「前はできていたのに」が出てきたら、その時点で意味がないので。見た目が変わらないことと、できることが減らないこと。この2つだけを条件にして進めています。

7. 同時並行で、Instagramの整備もしています

もうひとつ、並行してやっていることがあります。Instagramの整備です。

いまはハイライトを整えているところです。ハイライトは、ホームページでいうメニューにあたる場所なので、そこがはっきり見えるようにしておきたい、という作業です。

裏側を作り替えるのと、入口を分かりやすくするのは、やっていることの向きは違いますが、どちらも「見つけた人がちゃんとたどり着けるか」の話ではあります。

8. 一人治療家の方へ|道具を選ぶ基準に、一項目足す

ここまで読んでいただいた方に、ひとつだけ。

道具を選ぶときの基準に、一項目だけ足してみてください。「AIが触れるか」です。

いますぐWordPressをやめましょう、という話ではありません。私も長く使ってきましたし、今日この瞬間も、院のサイトはまだWordPressで動いています。

ただ、これから何かを新しく選ぶとき。ホームページでも、予約システムでも、会計ソフトでも。自分が触りやすいかと同じ重さで、AIが触りやすいかを見ておくと、あとで効いてきます。自分の作業を減らしてくれるのは、たぶんそっちだからです。

そして、ホームページを自分で作ってみたいと思っている方がいたら、いまは本当に簡単になっています。まずはパソコンにClaude Codeを入れるところからでいいと思います。分からないことがあれば、コメントでもいただければ、私の分かる範囲でお答えします。

まとめ|裏側は静かに、表側は今まで通りに

  1. Claude Codeを入れてから、自分でホームページの管理画面を開いていない。だから置き場所の基準が変わった
  2. WordPressは悪くない。CMSの58.9%を占める世界の標準。ただし「人が管理画面を開く」前提でできている
  3. 記事がただのファイルになると、AIがそのまま読んで書き換えられる。私がやることは話すことだけになる
  4. 数ヶ月前に一度挫折している。できるようになったのは、賢くなったからではなく、小さいものを作り続けたから
  5. 固定費は年2万円ちょっとがほぼ0円になるが、それは動機ではなく、おまけ
  6. 条件は2つだけ。見た目を変えないことと、できることを減らさないこと
自分が使いやすいか、ではなく、AIが使いやすいか。もう自分で触らないのなら、そちらで選んだほうがいい。

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矢上真吾について

鍼灸師歴24年/合同会社e-life代表/和からだみなおし処 院長/著書4冊。千葉県館山市で鍼灸マッサージ院を13年、その横で「ひとり治療院AI自立化サポート」をやっています。この回のポッドキャスト(Spotify)でも同じ話をしています。

参考にした情報

  • W3Techs「Usage statistics and market share of WordPress」 https://w3techs.com/technologies/details/cm-wordpress (2026年8月21日閲覧)

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