
はじめに|卒業から23年、教科書を買い直しました
こんにちは、矢上真吾です。
合同会社e-lifeの代表をしております。ひとり治療院AI自立化サポートをやっている鍼灸師です。
今回のテーマは、『あん摩マッサージ指圧理論』という教科書を、あらためて購入しました、というお話です。
僕が学校を卒業したのは2003年です。そこから数えると、23年たっています。学生のときに使っていたのと同じ名前の教科書を、23年たって買い直しました。
今日、その教科書が届きました。まだパラパラと読んでいるところですが、目次を見ながら、どんなことが書いてあるのかを紹介していきます。
1. きっかけは、8月の保健所でした
少し前から、あん摩マッサージ指圧について勉強し直していました。
きっかけは、8月の初めです。院を法人に移すことになって、保健所に施術所の廃止届と開設届を出しに行きました。そこで、名称について指摘を受けました。
いまは、その名称を修正しているところです。その顛末は、5冊目の本『その看板、法律に通りますか』に書きました。
そこから、あらためてあん摩マッサージ指圧について調べ始めました。調べたことは、毎朝のポッドキャストでそのまま話してきました。
- あん摩・マッサージ・指圧は何が違うのか
- 指圧はアメリカ生まれなのか
- 「マッサージって名乗れない」は間違いだった
- 672人が捕まったから、国家資格になった
- 「整体」は、国家資格をつくるための旗印だった
- 僕らの資格は法律より先にあって、理学療法士は法律のほうが先だった
自分の免許に「あん摩マッサージ指圧師」と書いてあることは、もちろん分かっています。三つの手技をどう使うかも、24年やってきました。調べていたのは、この仕事がどこから来て、どうやっていまの形になったのかという来歴のほうです。
そうやって、ある程度は勉強が済んだかなと思っていたところで、そういえば、と思いました。
そもそも、教科書があったよね。
2. 本棚には「はりきゅう理論」だけが残っていました

それで、教科書を探しました。
ところが、出てきたのは「はりきゅう理論」だけでした。あん摩マッサージ指圧理論の教科書が、見つからない。
あれ、どうしたもんかな、と思いました。引っ越しを何度も繰り返しているので、もしかしたらその間でなくしてしまったのかもしれません。そこは分かりません。
ちなみに、手元に残っていたはりきゅう理論は、2002年のものでした。何版なのかは書いていませんでした。
鍼のほうは、たしか「新しくなった」と言われて、買い直した記憶があります。はりきゅう理論は、ずっと近くに置いてありました。あん摩マッサージ指圧理論のほうは、そのとき買わなかったんだな、と思いました。

3. 届いたのは第3版|目次は5章
それで、あん摩マッサージ指圧理論の教科書を、あらためて購入しました。
届いたのは第3版です。出たのは2016年だと思います。編者は東洋療法学校協会、出版社は医道の日本社です。
僕が卒業した2003年のころに使っていたのが第1版だったのか第2版だったのかは、分かりません。そこから、いまは第3版になっています。
目次を見ると、5つの章に分かれていました。

ここから、1章ずつ見ていきます。
4. 第1章と第2章|意義と沿革、生体に及ぼす作用
第1章 あん摩マッサージ指圧の意義
最初の章は、あん摩マッサージ指圧の意義と沿革です。沿革、つまり歴史ですね。歴史について書いてあるのと、あん摩・マッサージ・指圧それぞれの相違点も書いてあります。
そして基本手技です。これが第1章になっています。
第2章 生体に及ぼす作用
次が、生体に及ぼす作用です。作用について、けっこう細かく書いてあります。さらに作用のあとに、治療効果のことも書いてある。
ここらへんは、すごく面白そうだなと思っています。いまパラパラと読んでいるところなので、深く読んでいきたいと思っています。
受容器の名前が出てきます
読んでいると、受容器の話も出てきます。マイスナー小体、メルケル盤、ルフィニ終末、パチニ小体。
名前は聞いている。でも、それぞれ実際に何を感じ取るものだったか、と言われると、すぐには出てこない。そういうものが書いてあるので、勉強しがいがあります。復習のしがいがあるな、と思っています。
ここで、あらためて整理しておきます。どれも、皮膚にある「触れた」を感じ取るセンサーの名前です。

- マイスナー小体…軽く触れる、なでるといった感覚
- メルケル盤…押されている圧がじっと続く感覚
- ルフィニ終末…皮膚が引き伸ばされる感覚
- パチニ小体…振動や、すばやい圧の変化
僕らの仕事は、手で触れる仕事です。その「触れる」を受け取る側の話です。
5. 第3章|古法按摩と導引の資料が入っていました

第3章は、あん摩マッサージ指圧と東洋医学です。
僕らは東洋医学の従事者ですから、東洋医学の健康観も、ここに軽く書いてあります。もちろん教科書には「東洋医学概論」というのが別にありますから、このへんは軽めです。
そのかわり、古法按摩と導引の資料が、けっこう入っていました。
『導引口訣鈔』という本があるんですが、それが図付きでしっかりと載っていたりして、ちょっと面白い感じの章になっています。
本当に昔の、古法の資料です。
6. 第4章と第5章|応用と、適応症・禁忌症
第4章 あん摩マッサージ指圧の応用
4章は、あん摩マッサージ指圧の応用です。
医療や保険での施術、産業の分野。さらにスポーツマッサージ、美容マッサージ。このあたりは前の版にもあったのかなと思うんですが、僕は前の教科書を見ていないので、比べられません。
それから、昔からある乳房マッサージ。母乳が出ない方に向けたものです。そして結合織マッサージ。このへんは昔からあったかな、と思います。
応用のあとには、併用する物理療法の資料として、超音波などが紹介されていました。
第5章 施術上の注意
そして最後が、施術上の注意です。適応症と禁忌症が、しっかりと書いてあります。
このあたりはやっぱり、教科書なので網羅されていますね。しっかりと。
7. 読み直すと、歴史もちゃんと書いてありました
あらためて読むと、やっぱり歴史がちゃんと書いてあります。
もちろん、僕が8月から調べてきたのは、もう少し深いところまでです。それでも、教科書にもやっぱりしっかり書いてあるなと思いました。
- あん摩は、中国から来たこと
- マッサージという言葉が、アラビア語やギリシャ語にさかのぼること
- ヒポクラテスの話
マッサージの語源のあたりは、僕はもう少しあとから自分で調べたのかなと思っていました。でも、教科書にも書いてありました。ヒポクラテスの話は、勉強した通りだなと思いました。
けっこうしっかり書いてあるので、このへんは、やっぱり忘れていますね。卒業から23年たっています。
そう考えると、こういうのを勉強していたんだな、と思いました。
8. 僕らの資格には、更新手続きがありません

みんな、やっぱり勉強はし直しましょう。
僕らの仕事って、一度資格を取ったら、ある意味ずっとそのままです。更新手続きがありません。
だから、
- 自分で常にブラッシュアップし続ける必要がある
- あらためて復習をすることが、やっぱりすごく大事
今回、それを思いました。
はりきゅう理論は、常に近くに置いてありました。あん摩マッサージ指圧理論も、これからしっかり勉強したいと思っています。
一度資格を取ったら、更新手続きはない。
だから自分でブラッシュアップし続けて、あらためて復習する。
9. この勉強は、本にします

この勉強をもう一度し直して、本を出そうと思っています。
タイトルは『あん摩マッサージ指圧師という仕事』です。僕自身がそうなので、この仕事の本を出していこうと思っています。
あらためて勉強すると、やっぱりすごくいい技術、いい理論だなと思っています。そこを深掘りした本にしていこうと。
本当に、僕らの仕事っていい仕事なんだ。それをPRできたらいいな、と思っています。楽しみに待っていてほしいなと思います。
勉強し直したことは、またお話ししていきます。
まとめ|教科書は、手元に置き直す
- 8月の保健所で名称の指摘を受けたことから、あん摩マッサージ指圧の来歴を調べ直してきた
- 本棚には「はりきゅう理論」だけが残っていて、あん摩マッサージ指圧理論は見つからなかった
- 買い直したのは第3版。目次は5章(意義/生体に及ぼす作用/東洋医学/応用/施術上の注意)
- 歴史も、受容器も、古法按摩の資料も、教科書にちゃんと書いてあった
- 僕らの資格には更新手続きがない。だから自分でブラッシュアップし、復習する
- この勉強は、『あん摩マッサージ指圧師という仕事』という本にする
用語一覧
- あん摩マッサージ指圧師…あん摩・マッサージ・指圧を業として行うための国家資格。はり師・きゅう師とあわせて「あはき」と呼ばれる
- 沿革(えんかく)…物事の移り変わり。教科書では歴史の項目
- 基本手技…あん摩・マッサージ・指圧それぞれの、基本となる手の使い方
- 受容器…体の内外の刺激を受け取るセンサー。皮膚にはマイスナー小体・メルケル盤・ルフィニ終末・パチニ小体などがある
- 健康観…健康をどういう状態と考えるか、という見方
- 東洋医学概論…東洋医学の基礎理論を学ぶ教科書・科目
- 古法按摩(こほうあんま)…江戸時代以前から伝わる、古い形の按摩
- 導引(どういん)…体を動かしたり呼吸を整えたりする、古い養生法
- 導引口訣鈔(どういんこうけつしょう)…江戸時代の按摩・導引の書
- 結合織マッサージ…皮下の結合組織に働きかけるマッサージの手法
- 物理療法…温熱・電気・超音波などの物理的な刺激を使う療法
- 適応症・禁忌症…施術の対象になる症状と、施術してはいけない症状・状態
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矢上真吾について
鍼灸師歴24年。合同会社e-life代表。和からだみなおし処 院長。著書5冊。
ひとり治療院のAI自立化サポートをやっています。コンサルに頼らず、院長自身がAIを使って集客・仕組み・経営を回せるようになることを目指しています。
この回は音声でも配信しています。ポッドキャストで聴く
参考にした情報
- 東洋療法学校協会 編『あん摩マッサージ指圧理論 第3版』医道の日本社(目次)