あはき法だけでは足りませんでした|眠くならない景品表示法の教科書を作っています

はじめに|教材をひたすら作り直しています

こんにちは、矢上真吾です。

合同会社e-lifeの代表をしております。ひとり治療院AI自立化サポートをやっている鍼灸師です。

今日は、教材をリニューアルしていますという話をします。

僕がやっているのは、一人治療家の方に教材を買っていただいて、一人でも自立して経営ができる状態になっていただく、という事業です。中身は、僕が鍼灸院経営でやってきた失敗談と、たまに成功談を、できるだけ汎用化して誰にでも使える形に落としたものです。

※ この記事は、ポッドキャストで話した内容を記事にしたものです(Spotifyで聴く)。

1. 商品をBrainに一本化しました

まず、大きな方針転換をしました。

これまで教材は、Brainと、自分のホームページの中で完結するものと、2つの形で出していました。買う側からすると、どちらで買えばいいのかがわかりにくい状態です。

これを、Brainに一本化しました。

あとは、ひたすら中身を見やすくしています

一本化したうえで、Brainの中身をとにかく見やすくするリニューアルをずっと続けています。改善、改善の繰り返しです。

教材というのは、出して終わりではありません。読まれない教材は、存在しないのと同じだからです。

2. いま触っているのは、景品表示法の教科書です

あはき法でOKでも、景品表示法や薬機法でアウトになることがある

いま現在いちばん触っているのが、景品表示法の教科書です。

中身としては、鍼灸院や接骨院の方々が見たほうがいい内容を主に扱っています。

ただ、ここは誤解のないように書いておきたいのですが、景品表示法は鍼灸師のためだけの法律ではありません。商品やサービスを売る人すべてにかかってくる法律です。だからこそ、改めて勉強し直そうと思いました。

あはき法だけでは足りません

この前は『あはき法の教科書』というものを作りました。

ただ、鍼灸師も柔整師も、あはき法だけを知っていれば済むわけではないんですよね。関係法規として、景品表示法があり、薬機法があり、医師法があります。

ここを自分で理解していないと、気がつかないところで違反をしてしまうということが普通に起こり得ます。

SNSが出てきて、発信の量が増えました

とくに、SNSが出てきてからは発信する機会が一気に増えました。僕自身もそうです。

たくさん喋っていると、そのなかで法律に引っかかることが、ままあるんですよね。

しかも厄介なのは、あはき法ではOKだけれど、景品表示法ではダメ、あるいは薬機法ではダメ、というケースが普通にあることです。ひとつの法律だけを見て「大丈夫」と判断すると、別の法律で引っかかります。

3. 知識が入っていないと、意識できません

知識が入る→意識できる→気づける。知識がなければ意識もできない

昨日も一昨日も話しましたが、僕は気がつかないうちに、あはき法違反をしていました。自分の院の前に立っていたのぼりです。

気がつかないうちに違反してしまう、ということが実際に起きるわけです。

では、それに気がつくにはどうしたらいいのか。

意識するには、知識が先にいります

答えはシンプルで、意識をすることです。意識していれば、目に入ったときに引っかかります。

では、その意識をするにはどうしたらいいのか。

ここが本題で、知識が入っていないと、意識できないんですよね。知らないものは、目の前にあっても見えません。

だから順番としては、まず知識を入れる。そして知識が整理されていく。これが第一歩です。

知識は忘れます。だから繰り返し見られる形にします

ただ、知識というのはどんどん忘れていきます。一度読んだくらいでは残りません。

忘れないようにするには、繰り返し見ていくことが大事になります。

ということは、教材の側が「繰り返し見に来られる作り」になっていないといけない、ということです。

4. でも僕は、法律の文章を読むと眠くなります

法律の条文は眠くなる。だから漫画・イラスト・図で、繰り返し見られる形にする

ここで正直に書いておきます。

僕は、文字を読むのが苦手です。

法律の用語って、見てもらうとよくわかると思うんですけど、すごい日本語じゃないですか。これ本当に日本語なんだろうか、というくらい古い言い回しで書いてあります。

読み込める人は、それで全然いいと思います。ただ僕は、あれを読んでいるとけっこう眠くなるんです。

だから、漫画とイラストと図で作っています

知識を入れないと意識できない。意識できないと気づけない。知識は忘れるから繰り返し見る必要がある。でも僕は文字を読むと眠くなる。

この4つを並べると、やることは1つしかありません。

眠くならない作りにする、ということです。

漫画を使ったり、イラストを使ったり、図を使ったりして工夫して、なんとかかんとか忘れないようにする仕組みを作っています。かなり分かりやすくなっていくんじゃないかなと思っています。

僕は法律家ではありません

ひとつ、はっきり書いておきます。

僕は法律家ではありません。はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師です。

ですので、本当にちゃんとした判断が必要なところは、専門家に問い合わせてください。この教材がやっているのは、僕らみたいな人間が条文を読み解くために、分かりやすく置き直すところまでです。

あと、これも書いておきます。僕は一人で作っているわけではありません。Claude Codeと一緒に作っています。

5. 収録の途中で、お客さんが来ました

ここからは、まったく別の話です。

ポッドキャストを録っている途中で、院にお客さんが来ました。一度録音を止めて出ていって、戻ってきたら、自分が何の話をしていたのかきれいさっぱり忘れていました。

なので、その来てくれた方の話をします。

『えんとつ町のプペル』の上映会を、一人で

チラシを持ってきてくださった方でした。『えんとつ町のプペル』を上映します、という方です。

キングコングの西野亮廣さんが製作総指揮をされて、絵も描かれて、という作品です。あの映画、いまは上映権が販売されていて、誰でも上映会を開けるようになっているんですね。たしか6万3000円くらいだったかな、という僕の記憶です。無料でやってもいいし、有料でやってもいい。

僕もその仕組みは知っていました。ただ、やりたいと思っていたのは『約束の時計台』のほうだったので、そちらが出てくるのを待っている状態でした。

Threadsに上映会の告知が出ていたのを見て、嬉しくなってコメントをしたら、チラシがまだ余っているということで、わざわざ院まで持ってきてくださった、という流れです。

立ち話をしていて、聞きました。一人でやってらっしゃる、と。告知も、会場も、当日の運営も、全部です。しかも、いまはお勤めをされています。

すごいと思いました。そう伝えもしました。言うだけで終わらせずに、実際に動き出している方なので。

そのうえで正直に書くと、ゾッとしました。僕には怖くてできないな、と思ったんです。

僕が怖いと思う理由は、3つあります

ひとつめは、判断を全部自分でしなければいけないということです。つまり、自分が間違ったら終わりです。誰も「それ、まずくないですか」とは言ってくれません。

ふたつめは、新しいアイデアが出てこないということです。一人だと、自分の中にあるものしか出てきません。自分が思いつかなかったものは、最後まで出てこない。

そして三つめが、いちばん怖いところです。自分の限界値が、そのままプロジェクトの限界値になります。

自分が思いつける範囲、自分が動ける範囲、自分が耐えられる範囲。そこから先には行けません。企画の大きさが、その人の大きさで止まる、ということです。

早く行きたければ一人で行け、遠くに行きたければみんなで行け

この言葉は、本当にその通りだなと思っています。

正直に言うと、一人でやるほうが楽です。誰にも相談しなくていいし、調整もいらないし、決めたらすぐ動けます。やめるのも自分ひとりで決められます。

ただ、楽なぶん、やれることのインパクトが小さくなります。とくに今回のような、人を巻き込む種類のものは、みんなでやったほうがいいと僕は思っています。

だからこそ、その方のやり方のところに、少し危うさを感じました。すごいと思ったのは本当です。そのうえで、何か助けてあげられないかな、と思ったというのが正直なところです。

僕は、3人に声をかけました

あれは2019年のことです。この地域で、鴨頭嘉人さんの連続講演会をやりました。鴨頭さんは僕の師匠なので、どうしてもこの町でやりたかったんです。

でも、やると決める前に、僕は自分に条件をつけました。まず3人に声をかけて、その3人が「うん」と言ってくれたらやろう、と。言ってくれなければ、やらない。

結果は3人ともOKで、僕を入れて4人でスタートしました。ちなみに、その3人のうち2人は途中で離脱します。それでも、最初に一緒に立ってくれる人がいたから走り出せたのは間違いありません。

その4人が、最後は70人になりました

そして、その連続講演会は大成功で終わりました

たった4人で始めたものが、最後はボランティアの方が70人ほど手伝ってくれるところまで大きくなったんです。始めるときの人数と、終わるときの人数は、まったくの別物でした。

そしてこれは、僕一人だったら絶対に届かなかった規模です。僕の限界値が、そのまま天井になっていたはずなので。

その結果として、この地域では一時期「鴨頭さんの話なら矢上に合わせよう」という空気ができていました。鴨頭さんイコール矢上、みたいな感じです。自分の力というより、あの講演会が残していったものだと思っています。

実は、初めましてではありませんでした

話をしているうちに、あれ、と思いました。なんかこの話、聞いたことがあるぞ、と。

それで聞いてみました。朝の勉強会に入っていませんでしたか、と。そうしたら、たぶん一度お会いしたことがあります、と返ってきました。やっぱりそうでした。

朝の勉強会で一度だけご一緒して、たぶん名刺交換もした方です。そのときは、鴨頭さんのファンだということでご紹介を受けました。講演会が終わったあとの時期です。さっき書いた「鴨頭さんイコール矢上」が、そのまま人をつないだ形でした。

なぜその方を覚えていたかというと、自己紹介がめちゃくちゃ上手だったからです。きちんと3つに絞って、短く、それでいてその人のことがよくわかる挨拶をされていました。

お会いしたのは、その一回きりです。それなのに印象に残っていた。一回の挨拶を丁寧にやっておくというのは、何年か越しで効いてくるんだな、と思いました。

ただし、僕がやっている事業は性質が違います

ここは、分けて考えてほしいところです。

いま書いてきたのは、人を巻き込むプロジェクトの話です。僕がやっている一人治療家のAI自立化サポートは、それとは性質が違います。

僕が目指しているのは、自立分散型です。

まず、自分で立つ。自分で立っている人間が集団になると、強いんです。自分で立っていない人間が集団になると、脆いんです。

ここが、たぶんいちばん誤解されるところだと思います。一人でやるな、という話ではありません。一人で立てるようになったうえで組む、という順番の話です。

立てていない状態で集まって、集まったこと自体を安心材料にしてしまうと、その集団はもろくなります。だから僕は、まず一人で立てるところまでをやります。

僕にできるのは、微々たることでした

で、今回の上映会に僕が何をできるかというと、これが本当に小さいんです。

チラシを院の中に貼る。あとは、お店の前に貼らせてもらえないか声をかけてみる。そのくらいです。

しかも上映は10月4日で、その日、僕は御宿にいます。ライフセービングの全日本の大会がちょうどその時期にあって、娘たちが出ますし、僕はスタッフです。行けないんですよ。

だから本当に、微々たる力しか出せません。でも、それでも貼ります。

まとめ|眠くならない形にしないと、繰り返し見てもらえません

  1. 教材をBrainに一本化して、中身をひたすら見やすくリニューアルしている
  2. いま触っているのは景品表示法の教科書。鍼灸院・接骨院の実務の場面で読む
  3. あはき法だけでは足りない。景表法・薬機法・医師法まで見ないと、気づかないところで違反する
  4. あはき法ではOKでも、景表法ではアウトということが普通に起こる
  5. 違反に気づくには意識がいる。意識するには、先に知識が入っていないといけない
  6. 知識は忘れる。だから繰り返し見られる形にしておく必要がある
  7. でも法律の条文は眠くなる。だから漫画・イラスト・図で作っている
  8. 僕は法律家ではないので、最終判断は専門家に。作っているのも一人ではなく、Claude Codeと一緒
  9. 一人が怖いのは①間違ったら終わり ②新しいアイデアが出ない ③自分の限界値がプロジェクトの限界値になるから
  10. 2019年の連続講演会は、4人で始めて最後はボランティア70人。一人だったら僕の限界値が天井になっていた
  11. ただし一人治療家の自立化は性質が違う。自立分散型=まず自分で立つ。立っている人間が集まると強く、立っていない人間が集まると脆い
知識が入っていないと、意識できない。
意識できないと、目の前にあっても気づけない。

なお、この記事は僕が自分の学び直しの過程を書いているだけで、法律相談ではありません。個別の可否は、所轄の保健所や専門家の判断になります。

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あはき法はクリアしていても、景表法と薬機法が残っています。
僕がつまずいたところから、先に置いておきます。

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矢上真吾について

鍼灸師歴24年/合同会社e-life代表/和からだみなおし処 院長/著書4冊。
Jリーグ・ヴァンフォーレ甲府のトレーナーを10年務め、千葉県館山市で開業13年目。一人治療家のAI自立化サポートを本気でやっています。